読書が苦手な人へ!同じく苦手だった私が読書が「趣味レベル」になったいきさつ。
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読書というものからは程遠いところで長い間生きてきました。
小学校、中学校、高校、大学と漫画だけの生活で月曜、水曜、木曜はコンビニに週刊誌を買いに行き、書店に行くときは単行本を買う時のみという漫画中心の生活を送っておりました。
そんな私が現在では少しの時間があれば「読書」をするようになったのです。
実家に帰ると本棚には昔買った漫画の単行本が現在でもずらっと並んでおります。
お小遣いやバイト代のほとんどを漫画に使っていたことは間違いないです。
そんな私がいまや「読書」が「趣味」と言っている。不思議なものです。
今回は読書が苦手だった私が「読書」をするようになったいきさつをお話させて頂きます。
「 読書」が苦手だった理由
これは小学校の時からなのですが、文章(文字)を読むことからその情景を全くイメージが出来なかったことが一番の理由です。
文字自体はもちろん読めますが、ただつらつらと書かれている内容を読んでいるだけで途中からは登場人物(これ誰だった?のような)すらわからなくなることも多々ありました。
逆に漫画の場合は文字(言葉)に対する画(絵)がありますので、今どんな状況なのかがしっかりとイメージ出来、内容も理解することが出来たためどんどん「読書」から遠のく生活になりました。
「読書」をしなければならないと感じたきっかけ
圧倒的に「語彙力」がないことを痛感したからです。
就職活動中はあまりのバタバタに気づけなかったのですが、働き始めたときから少しずつまわりとの違いに気づき始めました。
完全に気づいたのは社会人になってから、それも転職活動中にという最悪な状況でした。
1社目があまりにもブラックの為に、早々の転職活動を始めることになってしまったのですが、その転職活動中の出来事が私に多大なる危機感を持たせてくれたきっかけになりました。
第二新卒という立場での面接のため、大抵のところが一次面接はグループ面接(集団面接)でしたが
面接官の質問の内容、いや・・・それよりも・・・まわりの同年代が話している内容が全くわからない・・・
という絶望的な状況が起き、もっと言葉を知らないといけないと痛感いたしました。
少なくても今の状況はまずい、語彙力が足りなすぎる、読書をしなければいけないと非常に短絡的ではありますが今思うとここが私の読書に対するターニングポイントになったと言っても過言では無いと感じております。
「そうだ!読書をしよう!」
そういう思いになりました。
「読書」を始める前にやったこと
「読書をしよう」 という思いに強くかられましたが、何せ今まで漫画以外の本を読んでこなかった自分がいきなり書店に行って本を買っても変わる訳がありません。
そこんところはちゃんと自己分析出来ております!
では何から始めるべきか非常に悩みました。そして実施したことは
・ラジオを聞くこと
・落語を聞くこと
この2点でした。
まず私は今まで本というもの、とりわけ活字だけで構成されているものに完全に背を向けて生きてきました。その私がいきなりそれと向き合うことはどう考えても無理があるということだけはちゃんとわかっておりました。
では何が原因で活字が苦手なのかを考えた時に、
活字から情景がイメージ出来ない
という私が本を読めない原点に回帰することが出来ました。
ならば人が活字を読んでくれている状況からまずはイメージできるかトライしてみるしか方法がありませんでした。
「そうだ!ラジオを聞こう」
まずはハードルは低く設定しないとまた諦めてしまうという思いからこの結論が出たのですが、意外にもこれが功を奏す大きなきっかけになったと今は感じております。
様々なパーソナリティーが話している内容をそれぞれ本人がどのような表情、感情で話しているのかを考えたりすることは私にとって大きな読書への第一歩になりました。
ただ、ラジオでは飛躍的に語彙力があがることはありませんでした。当然ですが、パーソナリティーはどんな人でもわかりやすいように言葉を選んで話しておりますので当然と言えば当然ですが。
ラジオを聞くことにより、ある程度の文字(言葉)に対するネガティブな感情はなくなりましたが、まだ読書には足りていないと感じ、次なるレベルアップをはかるための行動を模索しておりました。
そんな中、たまたま帰った実家である奇跡の出会いがありました。
「落語」
です。そのきっかけですが、親が録画していた
「らくごのご」という番組がきっかけでした。
桂ざこばさんと笑福亭鶴瓶さんが観覧者から出されるお題に対して即興で落語を作るという番組だったのですが、若い方は鶴瓶さんが落語をしているイメージがないかもしれないですが本当に神がかった上手さです。(気になられましたらyoutubeにありますので是非ともご覧下さい)
初めて落語を聞いて感じたことは、噺家さんの「語彙力」でした。
あっという間に録画されていた番組を全て見終わってしまいました。
何がすごかったかといいますと、イメージが出来ない私が言葉(活字)からはっきりと情景がイメージ出来たんです。
この「らくごのご」との出会いが私を読書へと駆り立てる大きな要因になりました。
もう本を読めると確信し、書店へ向かいました。
「読書」の楽しさ
長年読書からは無縁の生活を送ってきた私ですが、今では時間があれば「読書」に勤しんでおります。
そんな私が感じている「読書」の楽しさ(醍醐味)は2つあります。
・語彙力の向上
・探求心の向上
もともとの狙いでもありますが、語彙力は読書することによって必ずつきます。
もう1つは私にとって非常に有益な副産物だったのですが、読書をすることによりその土地に行ってみたいという気持ちや文中に出てきたこの食べ物を食べたいという感情から旅行に行ったりと今までなかった趣味が生まれました。
読書をしなければこの2つは決して手に入らなかったと思っております。
さいごに
私は「読書」が本当に苦手でした。先生や他の人からもいろいろとアドバイスを頂いたりしましたが結局は苦手なままで社会人になってしまいました。
私自身が苦手だったからこそ思うのですが、苦手な人にとってはどんな「本」であっても容易に読書が出来るとは限らないです。
ですのでまずは「本」と向き合うまでの行動として「ラジオを聞く」、「落語を聞く」から始めてみてはいかがでしょうか。